僕はこんなにも生きたかった

20代でうつ病と多発血管炎性肉芽腫症を発症し、30代で転職して父親になった、元公務員の記録

事の始まり-うつ病と診断されるまで-

僕が自分の身体に異変を感じ始めたのは2009年の夏ごろからでした。

異変といっても、風邪の初期症状のようなちょっとした違和感で、37℃程度の微熱と咳くらい。

仕事を休む程のこともなく、「少し早めに寝ようか」くらいの気持ちでしたが、それがなかなかおさまりませんでした。

 

秋頃になり、さすがに近所の内科に行ってみたのですが、薬をもらって飲んでいても改善せず、血液検査をしても、肺などのレントゲンを撮っても特別悪いところはみつかりません。はっきりしないまま、2010年を迎えました。

 

年が明けて、総合病院を紹介していただき、そこでも様々検査をしましたが、相変わらず原因ははっきりしませんでした。

 

ただ、僕自身には更に変化がおきていました。

この頃から段々と夜眠れなくなってきていたのです。

 

総合病院での何度目かの診察の際に、「どんなことでも些細なことでもいいので、気になることを教えてください」と先生に言われ、寝つきが悪いことを話しました。ちなみにこのときは呼吸器科を受診していました。

 

先生は「精神的なことが原因で、熱や咳が続くこともあります」と言って、僕に同じ総合病院内にある、精神科の受診を勧めました。

 

こうして精神科を受診することになったのです。